ある動画のBGMが好きでスマホに入れて毎日聞きたいが、その動画のサイズが大きすぎて容量を食ってしまいます。MP4動画をMP3に変換する方法はありますか?
このように、動画から音声を抽出したい方がいるでしょう。MP4からMP3に変換すれば、ファイルのサイズは大幅に縮小するはずですので、再生するのも他人に共有するのもだいぶ便利になります。
それでは、無劣化でMP4をMP3に変換する方法はあるのか?
もちろんあります。この記事では、MP4をMP3に変換する方法を10個紹介します。ビデオ/オーディオ形式変換専用ソフトも、フリーソフトも、オンラインサイトもありますので、簡単かつ高品質でMP4からMP3に変換できます。
Cisdem Video Converterは動画/音声の形式を変換したり、DVDをリッピングしたり、動画共有サイトから動画/音楽をダウンロードしたりすることができるソフトです。無劣化でMP4をMP3に変換できます。
Cisdem Video Converterをダウンロード、インストールして、ダブルクリックで起動します。
ソフトを起動すると、デフォルトで形式変換画面に入ります。ドラッグ&ドロップでMP4ファイルをソフトに追加します。
MP4動画を編集する必要がある場合は、右上のボタンを押して編集画面に入り、トリミングしたり音量調整したりします。
左下の「Convert all tasks to」で出力形式をMP3に設定します。必要な場合は歯車ボタンを押して、出力品質やコーデックなどを調整します。
右下の「Merge」機能にチェックを入れればソフトに追加した複数のMP4動画を一つのMP3音楽に結合+変換できます。
「Save to」で出力するファイルの保存場所を変更できます。
設定完了後、右下のをクリックして、MP4からMP3に変換し始めます。
iTunes(Apple Music)はMacの標準アプリで、一部のWindowsユーザーにも愛用されています。無料かつ標準搭載(Macの場合)されていますので、もしiTunesでMP4をMP3に変換できれば、他のサードパーティ製ソフトをインストールしなくて済みます。
しかし、iTunesで直接MP4ファイルの形式を変換することができません。iTunesでMP4をMP3に変換するには、まずMP4ファイルの拡張子をM4Aに変換する必要があります。具体的な操作方法は下記をご参考ください。
MP4ファイルを右クリックして、「名前を変更」を選択します。後ろの拡張子を「.mp4」から「.m4a」に書き換えます。拡張子を変えただけですので、ファイルのサイズがまだそのままで、小さくなったりはしません。
iTunesを起動し、「ミュージック」に入り、ドラッグ&ドロップでM4AファイルをiTunesに追加します。
Macの場合、上部のメニューバーで「iTunes」>「環境設定」をクリックします。Windowsの場合、左上の「編集」>「環境設定」をクリックして、iTunesの環境設定に入り、「一般」>「読み込み設定(場合によってインポート設定と表示される可能性がある)」をクリックします。
「読み込み設定/インポート設定」で、「読み込み方法/インポート方法」を「MP3エンコーダ」に設定して、OKをクリックします。必要に応じて音質も調整できます。
iTunesのメイン画面に戻り、先ほど追加したファイルを選択します。一度に複数選択できます。
Macの場合、上部のメニューバーで「ファイル」>「変換」>「MP3バージョンを作成」をクリックします。Windowsの場合は、左上の「ファイル」>「変換」>「MP3バージョンを作成」をクリックします。
これで変換が始まり、曲が2つになります。2つ目の曲を右クリックして「Finderで表示/Windowsエクスプローラーで表示」をクリックすれば、ファイルの保存フォルダが開きます。
iTunesを使ってMP4をMP3に変換する方法は以上です。一つや二つのファイルしか変換しない場合は結構便利ですが、数十個ものMP4ファイルをMP3に変換する場合は、すべてのファイルの拡張子を変更しなければいけなくなりますので、手間がかかります。よって、以下でMacの標準機能を使って複数のファイルを一括変換する方法も紹介します。ただし、Macのみ対応ですので、Windowsユーザの場合は他の方法をご参考ください。
Windowsの標準アプリ -- Windows Media PlayerでMP4をMP3に変換できるか?
残念ながら、同じく標準搭載しているアプリですが、Windows Media PlayerはiTunesのように簡単にMP4をMP3に変換できません。
Windows Media Playerの場合、CDやDVDをMP3に変換する機能はありますが、直接MP4をMP3に変換する機能はありません。
どうしてもWindows Media Playerを使いたいならば、そのMP4動画をDVDに書き込んで、そしてDVDをMP3に変換する必要があり、結構面倒ですのでおすすめしません。
複数のMP4ファイルがある場合は、Macの標準機能を使って一括でMP4から音声を抽出することができます。ただし、抽出した音声の形式はM4Aですので、Apple Music/ iTunesを使ってM4AをMP3に変換する必要があります。
VLCを使って動画や音楽を視聴している方が多いでしょう。VLCは、動画や音楽を再生するだけではなく、その形式を変換することもできます。
Windows版とMac版の操作手順が違いますので、それぞれ紹介したいと思います。Windows版の場合は、一気に複数のMP4をMP3に変換できますが、Macの版の場合、一度に1つのファイルしか変換できません。
ステップ 1. VLCを起動して、「メディア」>「変換/保存」をクリックします。
ステップ 2. 「ファイル」タブに入ります。「追加」をクリックして、MP4ファイルを追加し、「変換/保存」をクリックします。
ステップ 3. 「プロファイル」の横のドロップダウンリストで「Audio - MP3」を選択して、「出力ファイル」の右の「参照」でファイル名と保存場所を設定します。最新バージョンのVLCを使っている場合は、出力するファイルの拡張子は自動的に「.mp3」になっていますが、以前のバージョンの場合、手動で名前の後ろに「.mp3」を追加する必要がありますのでご注意ください。
ステップ 4. 設定完了後、「開始」をクリックしてMP4からMP3に変換し始めます。
ステップ 1. VLCを起動します。メニューバーで「ファイル」>「変換/ストリーミング」をクリックします。
ステップ 2. 「メディアを開く」をクリックして、MP4ファイルを選択します。あるいは、直接ドラッグ&ドロップします。そして「プロファイルの選択」で、ドロップダウンリストから「Audio-MP3」を選択します。必要な場合は横の「カスタマイズ」をクリックし、コーデックやビットレートなど色々設定を調整できます。
ステップ 3. 「宛先の選択」で「名前をつけて保存」>「参照」をクリックして、出力するファイルの名前や保存場所を設定します。名前の後ろに手動で「.mp3」という拡張子を追加する必要がある場合がありますのでご注意ください。
ステップ 4. 最後に「保存」>「保存」をクリックすればMP4をMP3に変換できます。
Audacityは音声編集ソフトとして有名ですが、MP4をMP3に変換することもできます。
Moo0 動画変換器は、簡単にMP4をMP3に変換できる、Windowsユーザ向けのフリーソフトです。その公式サイトは複雑そうに見えますが、実際ソフトの画面は非常にシンプルで、お手軽に利用できます。
ステップ 1. 公式サイトにアクセスして、「動画からMP3へ 1.18」をクリックして、新しいページで下にスクロールし、「ダウンロード」のところで緑のDownloadボタンを押します。
ステップ 2. ソフトをインストールします。インストールする時、インストール画面で「Moo0 音声録音機」と「Moo0 動画カッター」のチェックを外してください。
インストール完了後、ソフトを起動します。非常にシンプルな画面です。「変換先タイプ」は自動的に「.MP3」になっていますので、手動で選択する必要がありません。
ステップ 3. 必要な場合は、「詳細オプション」をクリックして、音質や周波数など色々設定できます。
ステップ 4. 設定完了後、左の「ドロップボックス」にMP4動画をドロップすれば変換が自動的に始まります。複数の動画を追加することができます。変換後のMP3ファイルはMP4動画と同じフォルダに保存されます。
すーぱー連続動画変換も、シンプルな画面を持つ、Windowsユーザ向けのフリーソフトです。しかもインストール不要で利用できます。
ステップ 1. Vectorで「すーぱー連続動画変換」に入り、「ダウンロード」タブに入ります。「ダウンロードページへ」をクリックして、「このソフトを今すぐダウンロード」ボタンをクリックしてソフトをダウンロードします。
ステップ 2. ZIPファイルがダウンロードされます。圧縮ファイルを解凍し、「SuperConv.exe」という名前のファイルを見つけ、ダブルクリックすればソフトのメイン画面が表示されます。
ステップ 3. 左カラムで「音声のみ」をクリックし、右カラムで「MP3抽出」を選択します。自動的にiTunesに登録することもできますよ。
ステップ 4. 最後に保存先フォルダを設定して、「ここにドラッグ・アンド・ドロップ!」にMP4ファイルをドロップすれば、変換が始まります。
こちらもWindows用の無料変換ソフトです。同じくインストール不要で利用できます。
オンラインサイトでMP4をMP3に変換することもできます。ソフトをインストール必要がなく、WindowsやMacパソコン、スマホなどでも利用できますので、かなり便利です。
ステップ 1. https://www.zamzar.com/convert/mp4-to-mp3/にアクセスします。
ステップ 2. MP4ファイルをドラッグ&ドロップでアップロードします。最大50MBのファイルしかアップロードできません。
ステップ 3. 「Convert Now」をクリックすれば、変換が始まります。
ステップ 4. 変換完了後、「Download」をクリックしてダウンロードします。
Convertioも形式変換のできるオンラインサイトです。
ステップ 1. https://convertio.co/ja/mp4-mp3/にアクセスします。
ステップ 2. ドラッグ&ドロップでMP4ファイルをアップロードします。
ステップ 3. 出力形式が自動的に「MP3」になっています。歯車ボタンをクリックすれば品質を調整したり、ファイルをトリミングしたりできます。設定完了後、赤い変換ボタンを押してMP4をMP3に変換し始めます。
ステップ 4. 変換完了まで待ちます。青い「ダウンロード」ボタンを押せばMP3ファイルを保存できます。
MP4からMP3に変換する方法は以上です。いろんな有料ソフト、フリーソフト、標準搭載アプリ、そしてオンラインサイトがあります。それぞれメリットとデメリットがありますが、無劣化でMP4をMP3に変換する上、編集なども行いたい方には、Cisdem Video Converterがおすすめです。
本を読み、自分の感想を記録するのは鈴木の趣味です。そのため、Cisdemの編集者になるのは彼女に向いています。PDFの編集・変換方法についての文章を書くことに没頭しています。