Macで保存し忘れ/削除/上書きされた Word文書を復元する方法(自動回復機能なし/あり)

鈴木楓
2023年10月07日 Preview 16.0K Preview 0
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Macで文書を作成する時、Word文書を保存ぜずに終了したり、間違って上書きしたり削除したりする以上に恐ろしいことはないでしょう。特に数時間または数日もかかって作成したワード文書が、数秒もかからないうちになくなった時は、もはや絶望を感じて悲鳴を上げるぐらいだ。

こんなことにならないように、Mac版のMicrosoft Officeに自動回復機能が搭載されていて、固まったWordの強制終了や急な停電、またはその他の予想外の異常で保存せずに終了されたWord文書を復元できますが、その自動回復機能が有効にされていなかったり、うまく動作できなかったりする場合があります。このような、Macで保存せずに終了され、それに自動回復できないWord文書を復元する方法はあるのでしょうか?

もちろんあります。この記事はMacでWord文書を復元するのに役立つかもしれません。Microsoft Office 2016/2019/2021でもOffice 365 2022でも、自動回復機能のある場合でもない場合でも、保存し忘れた/保存したのに消えた/間違えて削除した/上書きされたWord文書をMacで復元したり、以前のバージョンに戻したりするための、あらゆる方法と手段をこの一つの記事にまとめて紹介していきたいと思います。

 

パート1. Macで保存せずに終了されたWord文書を復元する方法(自動回復機能あり/なし)

方法#1. 自動回復機能を使ってWord文書を復元する

自動回復は、Microsoft Wordなどのアプリで利用できる機能の一つで、Word文書を編集や変更する時に自動的にその内容を保存してくれるます。自動回復機能が有効になっている時、最も幸運な場合、直接任意のWord文書を開けば保存せずに異常終了されたWord文書を復元できます。

場合 1. Wordが固まった/応答なしになった、プログラムやシステムがクラッシュした、などによって、Word文書が強制終了された。Macの電源は切れていない。

最も幸運な解決方法:任意のWord文書を開くと、Office Wordは起動され、強制終了する前に開いていた文書は全部自動的に開かれます。その中から保存せずに終了されたWord文書を見つけ、保存します。

場合 2. 急な電源断で保存せずに閉じたWord文書。Macの電源は切れた。

最も幸運な解決方法:直ちにMacを再起動します。起動が成功し、デスクトップ画面に入ると、未保存のワード文書も自動的に復元され表示されますので、念のためすぐ保存してください。

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自動保存されたWordファイルは自動的に表示されない時もあります。この場合、手動で保存せずに終了されたワードを復元しましょう。まずは自動回復機能が有効になっているかどうかを確認する必要があります。

Macで自動回復機能が有効になっているかを確認する操作手順

  1. 上部メニュー>「Word」>「環境設定」をクリック。
    Wordのメニュー>「環境設定」
  2. 「出力および共有」>「保存」を選択。
    「出力および共有」>「保存」
  3. 「自動回復用データを保存する」にチェックが入っていることを確認します。保存間隔は既定では10分になっていますが、短く調整することもできます。

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自動回復機能が有効になっている場合、自動的に保存されたファイルはどこにあるかを確認しましょう。Macで自動回復用ファイルの保存場所は以下になります。

自動回復機能が有効になっていない場合、方法#2を確認してください。

Macで自動回復用ファイルの既定の保存場所

Office Word 2016/2019/2021とOffice 365:

/ユーザー/ ユーザー名>/ユーザー名<Microsoft/Data/Library/設定/自動回復

Office Word 2011:

/ユーザー/ユーザー名/library/application support サポート/Microsoft/Office/Office 2011 自動回復

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自動回復用ファイルの保存場所を変更したことがある場合、その保存場所は下記のように調べます。

Macで自動回復用ファイルの保存場所を確認/変更する方法

  1. 上部メニュー>「Word」>「環境設定」をクリックします。
    Wordのメニュー>「環境設定」
  2. 「個人設定」>「ファイルの場所」をクリックします。
  3. 「既定のフォルダー」>「自動バックアップファイル」で自動回復ファイルの保存場所がわかります。「変更」でその保存場所を変更できます。

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保存場所がわかれば、保存せずに終了したWordを復元しましょう。

自動回復機能でMacで保存せずに閉じたワード文書を復元する方法

  1. Finderを起動し、「移動」>「フォルダへ移動」をクリックし、自動回復ファイルの保存パスをコピーしテキストボックスに貼り付けます。
    フォルダーに移動
  2. 保存せずに終了されてしまったword文書を見つけて開き、改めて保存します。

 

方法#2. Temporaryフォルダーから保存せずに終了したWord文書を復元する

自動保存機能が有効になっていない、あるいは自動保存機能での復元が失敗した場合、他の方法を使ってワードを復元しましょう。

MacのTempフォルダーから保存し忘れたWord文書を復元する操作手順

  1. Finder>アプリケーションでターミナルを起動します。
    ターミナルを起動
  2. 表示されたウインドウでコマンド「open $TMPDIR」を入力し、「Enter」キーを押します。
    「open $TMPDIR」を入力
  3. ポップアップされたフォルダー画面に「Temporaryitems」フォルダーを開きます。
  4. 「~Word Word」ファイルをテキストエディタで開いて、その内容をコピーして新しいWord文書に貼り付け、保存します。

 

Macで保存し忘れたWord文書を復元する方法——YouTube動画版

自動回復機能とtempフォルダーでMacの未保存ワードファイルを復元する方法をYouTube動画でご紹介します。

 

パート2. Macで保存したのに見つからない/消えた/削除されたWord文書を復元する方法

この部分で、ワード文書を保存したのに消えた、あるいは誤って削除した場合の復元方法を紹介します。

方法#1. 保存したのに消えたWordを探す方法

確かに保存ボタンを押してから閉じたのに、「閉じた後ファイルはどこに保存されたのかわからなくなった」、「元の場所からファイルが消えた」、あるいは「もう一度ファイルを開くと保存前の状態に戻っている」とのことが発生した場合は、絶対に慌てていろんなWordを開いたり閉じたりしないでください。Wordには、「最近使ったファイル」機能がありますので、そこから簡単に先ほど保存したドキュメントを復元できるかもしれません。

「最近使ったファイル」を確認するには、以下の2つの方法があります。

①Wordを起動し、上部のメニューバーで「ファイル」>「最近使ったファイル」にカーソルを合わせます。そこに最近使ったワードファイルのファイル名が表示されますので、一つ一つ開いて確認し、保存したのに消えたWordを復元します。

②Wordのクイックアクセスツールバーの「ホーム」をクリックし、「最近の項目」画面に移動します。そこに最近使ったWordのファイル名と最後に開いた日時、そして保存場所も表示されますので、そこから保存したのに消えたWordを見つけて復元します。

注意:バージョンによって操作方法は少し違いがあるかもしれません。

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>>Wordの「最近使ったファイル/項目」で消えたワードが見つからない場合、Finderにも「最近使った項目」という機能があります。Finderを起動し、上部のメニューバーで「移動」>「最近使った項目」をクリックして探してみましょう。

>>それでも見つからない場合は、Finderの検索機能でそのファイルをMac中で検索してみましょう。Finderを起動し、上部メニューで「ファイル」>「新規スマートフォルダ」をクリックします。表示された「新規スマートフォルダ」画面で検索条件を増やす、設定します。検索条件を設定する場合、「種類」を「その他」>「doc」と設定し、名前や最後に開いた日も設定できます。

>>保存したのに消えたWord文書をどうしても見つからない場合、そのファイルは実際保存し忘れた、または間違えて削除されたかもしれません。以下の方法で復元してみてください。

 

方法#2. 2023年Macで保存し忘れたまたは削除されたWord文書を復元するベスト方法

Macで保存し忘れた/消えた/削除された/上書きされたWordファイルを復元する方法はいくつかありますが、簡単かつ成功率が高いベスト方法と言えるのは、専門なデータ復旧ソフトを利用することでしょう。問題をお手軽に解決するために、Mac用のベストデータ復旧ソフト – Cisdem Data Recoveryをおすすめします。

このデータ復旧ソフトは、安全かつ安心にMacのHDDやそのほかのストレージデバイスからあらゆる削除/紛失/破損されたワード文書や写真、動画、音楽、アーカイブなどを復元してくれます。また、壊れた動画を修復することもできます。

  • いろんな原因で消失したデータを復元する:削除、フォーマット、システムクラッシュ、ウィールスによる攻撃など;
  • 全ての内蔵HDDと外付けHDD(SDカードを含む)のデータを復旧できる;
  • 200種以上のファイルを復元できる;
  • 復元する前にファイルをプレビューする;
  • フィルタ機能で検索結果を絞り込み、素早く消失したファイルを見つける;
  • ファイルをローカルドライブまたはクラウドに復元する;
  • データ復元の成功率が高い;
  • macOS Sonomaとその以前のバージョンに対応、M1、M2にも対応する;
  • 破損した動画の修復ができる。

Cisdem Data RecoveryでMacの保存し忘れた/削除されたWord文書を復元する操作手順

1. Cisdem Data Recoveryを無料ダウンロードしインストールします。​
無料ダウンロード macOS 10.9とそれ以降

2. ソフトを起動し、保存し忘れたまたは消えたWord文書が保存されていたHDDを選択します。

HDDを選択

3. 「スキャン」をクリックして検索を開始します。filter-buttonをクリックすれば、検索しながらフィルタ機能で検索結果を絞り込むことができます。その右のテキストボックスにキーワードを入力して検索もできます。

検索結果

4. 復元したいWord文書が見つければ、ダブルクリックしてプレビューできます。そして、「復元」ボタンをクリックし、ファイルをMacまたはクラウドに復元します。

プレビュー

Cisdem Data RecoveryでMacでWord文書を復元する操作手順YouTube動画版

 

方法#3. Macのゴミ箱から削除されたWord文書を復元する

既定では、削除されたファイルはMacのゴミ箱に移動されますので、Word文書が消えた、あるいは間違って削除された場合、一番最初にやるべきことはゴミ箱をチェックすることです。削除されたWord文書をMacのゴミ箱から復元する操作手順は下記をご参照ください。

  1. ゴミ箱を開きます;
  2. ゴミ箱にあるファイルを削除日あるいは種類で並び替えれば素早く削除されたWord文書を見つけ出せます;
  3. 見つけたWord文書を選択して右クリックします。「戻す」をクリックし、ポップアップされたフォルダーに先ほど戻したWordファイルが表示されます。
    「戻す」をクリック

 

方法#4 バックアップから消えたまたは削除されたWord文書を復元する

いつもオンラインストレージサービスを利用してファイルをバックアップしている方の場合、消えたまたは削除されたワード文書を復元するのはだいぶ簡単になります。Google Drive、iCloud、OneDrive、Dropboxのようなオンラインストレージサービスが多く、そのバックアップからWord文書を復元するのも簡単で、操作手順も似ています。ここでは、iCloudとGoogle Drive、One Driveを例に、削除されたWord文書を復元する方法を紹介します。

One Driveで削除されたWord文書を復元する操作手順

  1. One Driveのウェブページにアクセスし、Microsoftアカウントに登録しする;
  2. 左カラムで「自分のファイル」に入り、Wordを見つけてダウンロードします;
  3. あるいは、「ゴミ箱」に入り、削除されたワードを見つけ、復元します。

iCloudで削除されたWord文書を復元する操作手順

  1. iCloudのウェブサイトまたはアプリを開き、登録する;
  2. 「設定」>「詳細設定」>「ファイルの復元」をクリック;
  3. 復元したいファイルを選択し、復元ボタンを押す。

Google Driveで削除されたWord文書を復元する操作手順

  1. Googleウェブサイトまたはアプリを開き、登録する;
  2. ゴミ箱で削除されたWord文書を見つけて右クリックする;
  3. 「復元」をクリックして、Macで削除されたWord文書を復元する。

 

パート3. Macで間違えて上書き保存したWord文書を保存前に戻す方法

Macの「プレビュー」アプリならば、上書き保存されたワードファイルなどを以前のバージョンに復元する機能が内蔵していますが、残念ながらMacのOffice Wordにはこのような機能は搭載されていません。

Officeの「以前のバージョンのOfficeファイルを表示する」という機能を聞いたことがある方がいるかもしれませんが、Microsoftによると、Officeのバージョン履歴機能を利用できるのはOneDriveまたはSharePoint Onlineに保存されているファイルだけだとのことです。よって、MacのOffice 2016、2019、2021、Office 365 2022など自体では、Word文書を以前のバージョンに復元することはできません。ですが、完全に方法がないわけでもありません。大事な資料を取り戻すために、考えられる術をやってみましょう。

#1. 手動で以前のバージョンを探す

自分で作成したWord文書ではない場合は、作成人に以前のバージョンを送ってもらうのもいい方法です。

自分で作成したWord文書である場合、以前のバージョンを電子メールやiCloudで誰かに送ったり、ゴミ箱に削除したりすることはないかを確認しましょう。もしある場合は楽々に上書き保存されたWord文書を以前のバージョンに復元できます。

#2. MacのTime Machineを利用する

MacのTime Machineが有効になっている場合は、Word文書がきちんとバックアップされ、以前のバージョンも簡単に復元できます。

MacでWord文書を以前のバージョンに復元する操作手順

  • 1. Finder>アプリケーションでTime Machineを起動します。
  • 2. Word文書が保存されているフォルダーを開きます。あるいは、Finderで全てのファイルを表示し並び替えて、以前のバージョンに復元したいワード文書を見つけます。
  • 3. 右側のタイムラインを使って、Word文書のバックアップをブラウズします。一つ選択してスペースキー押せばそのファイルをプレビューできます。
  • 4. 「復元」をクリックして以前のバージョンのWord文書をMacに取り戻します。
    「復元」をクリック

 

おわりに

Wordに自動回復機能がありますが、ファイルを閉じる時「保存しない」を選択した場合、自動回復機能で保存したファイルはその場で削除されます。まったく保存されたことのないWord文書を復元できるデータ復旧ツールも存在しません。しかし、自動回復機能、tempフォルダーまたはそのほかの手段を使い切ってもワード文書を復元できない場合は、データ復旧ソフト、例えばCisdem Data Recoveryを利用してみるのが最後の手段となります。Macのどこかに隠れている、知らずのうちに保存されたWord文書を見つけて復元できるかもしれません。

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本を読み、自分の感想を記録するのは鈴木の趣味です。そのため、Cisdemの編集者になるのは彼女に向いています。PDFの編集・変換方法についての文章を書くことに没頭しています。

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