iTunesライブラリにある重複した曲を削除して、一つだけ残すための、手動で削除する方法とソフトを利用して簡単に一括削除する方法を紹介します。
「iTunesに同じ曲が2つあります。重複した曲の片方を削除したいですが、何かいい方法がないでしょうか?教えてください。」とのような質問をよく見かけます。iTunesの曲が少ない場合はまだ整理できますが、大量な重複ファイルがある場合、手作業で一つずつ削除するのが難しいです。
では、どうすれば簡単にiTunesライブラリにある重複した曲を削除して、一つだけ残すことができるでしょうか?この記事では、iTunesに同じ曲が2つある時手動で重複ファイルを削除する割と便利な方法と、ソフトを利用して大量なiTunesの重複音楽をまとめて一括削除する方法を紹介します。Windows PCにもMacにも適用します。
iTunesで重複ファイルが発生する原因はいろいろあります。例えば、すでにiTunesに入っていることに気づかずまた同じ曲を買ってしまった、同じ曲を誤ってコピーしてそのコピーをまたiTunesで再生した、あるいは、iTunesに不具合が発生したなどの原因が考えられます。
原因はどうであれ、結果としてはiTunesに同じ曲が2つ、あるいはそれ以上出てきてしまいました。下図のようです。
重複した曲が数曲、数十曲しかない場合は、直接iTunesで削除すればいいです。操作手順は以下になります:
今回は重複した曲を削除しますので、「ミュージック」>「曲」を選択してすべての曲だけを表示しましょう。
重複する曲と重複していない曲がありますので、まず重複していない分を非表示にしましょう。iTunesを起動し、「ファイル」>「ライブラリ」>「重複する項目を表示」をクリックすればいいです。
念のために曲名、アーティスト名、アルバムなどが完全に重複している曲しか削除したくない方は、Macの場合はaltキー、Windowsの場合はshiftキーを押しながら「ファイル」>「ライブラリ」をクリックしましょう。これで「完全に重複する項目を表示」という選択肢が出てきます。
少しても楽にiTunesの重複した曲を削除できるように、Macの場合はcommandキーを押しながら選択し、Windowsの場合はctrlキーを押しながら選択しましょう。不連続選択できますので、こうすればすべての重複した曲を全部まとめて選択してから、右クリックして「ライブラリから削除」を押して一回で削除できます。
削除を確認する必要がありますので、1回目のポップアップウィンドウで「曲を削除」をクリックし、2回目のポップアップウィンドウで「ゴミ箱に入れる」を選択すれば、iTunesで重複した曲がゴミ箱へ移動されます。ファイルをゴミ箱へ移動したくない場合は、「ファイルを保持」を選択します。
これでiTunesライブラリにある重複した曲は削除されます。最後に右上隅の「完了」ボタンをクリックすれば、重複のないスッキリしたリストが表示されます。
手動でiTunesで直接重複した曲を削除する方法は、曲の少ない方に適用します。iTunesライブラリに数千数万曲も登録している方にとって、一つずつ削除するのは大変時間がかかりますので、専門なソフトを利用して削除したほうがいいかもしれません。
Cisdem Duplicate Finderは重複ファイルを削除するためのソフトで、MacとWindows両方に対応しています。安全安心にiTunesにある重複した曲を自動選択と一括削除できる同時に、重複動画、写真、ドキュメント、アーカイブなども見つけてくれます。ここではCisdem Duplicate FinderでiTunesの重複ファイルを削除する操作手順を紹介します。
iTunesを起動します。メニューバーで「iTunes」>「環境設定」>「詳細」をクリックして(Windowsの場合は「編集」>「環境設定」>「詳細」をクリック)、「iTunes Mediaフォルダの場所」でiTunesの曲が保存しているフォルダを確認します。
Cisdem Duplicate Finderをダウンロード、インストール、起動すれば、メイン画面が表示されます。右上隅に歯車のボタンを押せばソフトの設定(削除方法、検索から除外するフォルダなど)をカスタマイズできます。
設定変更完了後、メイン画面に戻ります。ステップ 1で見つけたiTunes Mediaフォルダの場所を開き、ソフトにドラッグ&ドロップで追加するか、プラスボタンを押してフォルダを追加することができます。
「検索」ボタンを押して検索を始めます。少し待てば検索が完了しますので、「音楽」タブに移動しましょう。iTunesライブラリにある重複した曲がそこに表示され、自動的に選択されています(一つだけ残して)。
「削除」ボタンを押して重複した曲を削除します。
注意:ステップ 2で削除方法を設定する際に「完全削除」を選択した場合、ファイルは完全に削除されますのでご注意ください。また、削除方法をゴミ箱に移動または指定フォルダに移動すると選択した場合、重複ファイルは自動的にゴミ箱/指定フォルダへ移動されますが、iTunesアプリに追加されている曲は依然iTunesで再生できます。よって、これらの曲を外付けHDDなどにバックアップしてから、完全削除を行いましょう。
ソフトでiTunesの重複した曲を完全削除した後、その曲は依然iTunesリストに表示されていますが、再生しようとすると、「元のファイルが見つからない」との警告が出てきて、曲名の前に「!」マークが表れます。これらの存在しない曲を一気に削除する方法も紹介します。
ソフトを利用してiTunesライブラリにある重複した曲を削除する操作手順は以上になります。結構長くて複雑そうに見えますが、実際にやってみると非常に簡単で便利です。曲が多すぎて手作業でiTunesの重複した曲を削除したくない方はぜひやってみてください。
iTunesリストに同じ曲が2つあるから、その重複に気づき、整理して重複ファイルを削除しようとする方が多いですが、実は、iTunesリストに一つしかない曲も、重複ファイルが発生しているかもしれません。その主要原因の一つは、iTunesには、「ライブラリへの追加時にファイルを”iTunes Media”フォルダにコピーする」という設定があるからです。
他のところで手に入れた曲を、iTunesで再生する人も多いと思います。しかし、この設定が有効になっている場合、他のフォルダに保存している曲をiTunesに追加または再生すると、その曲が即時にiTunes Mediaフォルダにコピーされます。こうすると、同じ曲が2つ出てきて、重複が発生してしまいます。
ヒント: iTunesを起動し、メニューバーで「iTunes」>「環境設定」>「詳細」をクリック(Windowsの場合は「編集」>「環境設定」>「詳細」をクリック)すれば、この「ライブラリへの追加時にファイルを”iTunes Media”フォルダにコピーする」機能が有効になっているかどうかを確認できます。
この機能を有効にすることで、iTunesに追加した曲を一箇所できちんと管理できるようになり、パソコンを変える時も、バックアップをしたい時も、iTunes Mediaというフォルダだけを移動/コピーすればいいですので、結構役に立つ機能で、有効にしたほうがおすすめです。しかし、これが原因で重複ファイルが発生する可能性も高まります。
この原因によるiTunesの曲の重複を防止するには、この機能を無効にする、あるいは今後直接曲をiTunes Mediaフォルダに保存する必要があります。そうは行かない場合、あるいはすでに発生した重複ファイルがある場合は、Cisdem Duplicate Finderを利用して削除することができます。iTunes Mediaフォルダと、その他の音楽を保存しているフォルダをソフトに追加して、検索すれば重複ファイルを見つけられます。音楽があちこち散在している場合は、パソコンごとに検索することもできます。
もちろん、パソコンにいっぱいファイルが入っている場合、パソコンごとに検索するのはかなり時間がかかるかもしれませんのでご注意ください。それに、音楽だけではなく、すべての重複ファイルが探し出され、自動的に選択されますので、重複した音楽だけを削除したい場合は、他のファイルの選択を解除することを忘れないようにしてください。
iTunes Mediaフォルダにある曲のみを残し、他のフォルダにある重複した曲を削除したい場合、ソフトの自動選択条件を「Select Oldest」(Windowsの場合は「日付が古いのを選択」)と設定することがオススメです。理由は、曲はまず他のフォルダに存在していて、その後iTunesに追加され、iTunes Mediaフォルダにコピーされましたので、iTunes Mediaフォルダにある曲のほうが作成日時が新しいはずですから。とは言え、削除する前に確認しておいたほうがいいと思います。
iTunesを使っているうちに、重複した曲をたくさん作ってしまう方がいるかもしれません。これは利用体験に影響するだけでなく、パソコンの容量も消費しますし、iTunesのライブラリを整理するのも難しくなります。重複ファイルを手動で削除するのもいいですが、かなり時間と手間をかける可能性が大きいですので、iTunesにたくさんの曲を保存していて、大量な重複した曲を一括削除する必要がある方には、Cisdem Duplicate Finderがオススメです。Windows PCでもMacでも利用できますので、まずは無料体験版をダウンロードして使ってみましょう。
本を読み、自分の感想を記録するのは鈴木の趣味です。そのため、Cisdemの編集者になるのは彼女に向いています。PDFの編集・変換方法についての文章を書くことに没頭しています。