WMAは、Windows Media Audioの略語で、高品質な音声形式の一つとして、Windows系プログラムや音楽配信サービスに広く利用されています。
しかし、WMAの互換性はMP3ほど幅広くなく、一部のウェブサイトにアップロードできない場合があります。また、Macを利用している場合、WMAに対応していないソフトが多いため、さらに不便です。
MP3は、WindowsやMacやAndroid、全てのデバイス及びプラットホームと互換性があり、最も流行っている音声形式の一つと言えるでしょう。MacなどのデバイスでWMA音楽を楽しんだり編集したりしたい場合は、それをMP3に変換した方が一番だと思います。この記事では、WMAをMP3に変換する方法を紹介します。
WMAをMP3に変換するベストソフト
- 動画とオーディオをMP3、MP4など、600種類以上の形式に変換できる
- 複数のオーディオ/動画ファイルを一つに結合できる
- トリミング、クロップ、回転反転、字幕追加、音量調整などの編集機能搭載
- YouTube、Facebookなど、1000以上のサイトから動画と音楽をダウンロードする
- 100%無劣化でDVDを動画とオーディオにリッピングする
- DVDリッピングと変換速度の面で優位に立っている
- 300種以上のモバイルデバイスに適する形式をプリセットする
- 強力な機能で操作簡単
- WindowsとMac対応
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WMAをMP3に一括変換できるベスト変換ソフト
Cisdem Video Converterは、MacやWindowsでWMAをMP3に一括変換できる、専門的かつ機能豊富なソフトです。WMAだけではなく、M4A、MKV、MOV、MTS、AVIなど様々な動画と音楽形式に対応しており、無劣化で動画/音楽形式変換できます。
また、1000以上の動画共有サイトから動画をダウンロードしたり、コピーガード付きDVDをリッピングしたり、そして動画や音声を編集したりでき、オールインワンのソフトと言えるでしょう。
Cisdem Video Converterの主な機能
- ほぼ全ての形式の動画やオーディオファイルを無劣化で変換できる
- 複数の動画/オーディオファイルを一つに結合する機能搭載
- トリミング、クロップ、音量調整、回転、反転、エフェクト追加、字幕追加、透かし追加などの動画/音声編集機能内蔵
- 出力する動画やオーディオの品質、サンプリングレート、ビットレート、サンプルなどを設定できる
- DVDをリッピングできる
- YouTube、FacebookなどのサイトからSD、HD、UHDビデオをダウンロードできる
- 複数の動画やオーディオを一括変換できる
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CisdemでWMAをMP3に変換する方法(Macを例に)
MacでもWindowsでも操作手順はほぼ同じですので、ここでMacを例に、Cisdem Video ConverterでWMAをMP3に変換する方法を紹介します。
ステップ 1. WMAファイルをソフトに追加
Cisdem Video Converterをインストールし、起動します。デフォルトで変換画面に入りますので、直接WMAファイルをソフトにドラッグ&ドロップすればOKです。一気に複数のファイルを追加できます。
ステップ 2. 出力形式をMP3と指定
左下の「Convert all tasks to...(全てのファイルを...に変換)」で出力形式をMP3と設定します。歯車ボタンを押せば詳細設定を行えます。
ステップ 3. 必要に応じてWMA音楽を編集する
ファイルの右上のボタンを押せば編集できます。
ステップ 4. 複数のWMAを一括でMP3に変換
右下隅にあるをクリックすると、WMAファイルがMP3に一括変換されます。「Merge」機能を有効にすれば、複数のWMAを一つのMP3に結合できます。
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VLCを使ってWMAをMP3に変換
VLCは、VideoLANが開発した、動画と音楽を再生するためのフリーソフトです。MP4、WAV、WMV、DIVX、MP3、AAC、WMAなどを再生できる上、これらのファイルをWebM、OGG、ASF、TS、CD、MP4、MP3、FLACに変換することもできます。
VLCは、Windows版もMac版もあり、どれもWMAをMP3に変換できますが、操作方法は少し違いがありますので、ここでは分けて紹介したいと思います。
Windows 10/11の場合:
- VLCを起動し、「メディア」>「変換/保存」を順にクリックします。
- 「追加」をクリックして、WMAファイルをVLCに追加します。一度に一つのWMAしか変換できません。そして下の「変換/保存」をクリックします。
- 「プロファイル」のところで出力形式を「Audio-MP3」に設定します。横にある設定ボタンを押せば詳細設定を変更できます。そして「出力ファイル」の右の「参照」をクリックして、MP3ファイルの保存場所とファイル名を設定します。注意:ファイル名の後ろに必ず「.mp3」を手動で追加すること。
- 設定完了後、「開始」をクリックしてWMAをMP3に変換し始めます。
Macの場合:
- VLCを起動し、上部のメニューバーで「ファイル」>「変換/ストリーミング」をクリックします。
- WMAをソフトに追加します。あるいは、「メディアを開く」をクリックしてWMAを追加します。一度に一つのWMAしか変換できません。
- 「プロファイルの選択」で出力形式を「Audio - MP3」と設定します。「カスタマイズ」を押せば色々詳細設定を変更できます。
- 「名前を付けて保存」をクリックして、表示された「参照」ボタンをクリックします。そして出力するMP3ファイルの名前をと保存場所を設定します。注意:ファイル名の後ろに必ず「.mp3」を手動で追加すること。
- 「保存」>「保存」をクリックして、WMAからMP3に変換し始めます。
VLCを使ってWindowsとMacでWMAをMP3に変換する方法は以上です。VLCは主に動画と音楽再生用のメディアプレイヤーですので、変換機能が十分に実用的とは言えません。ファイルが少ない場合はまだいいですが、たくさんのWMAをMP3に変換する場合は非常に時間がかかります。
iTunesを使ってWMAをMP3に変換
iTunes(Apple Music)はMacの標準アプリですが、WMAをMP3に変換したい場合は、Windows版のiTunesのみが対応できます。
Windows版iTunesでWMAをMP3に変換する手順:
- iTunesを起動し、「編集」>「環境設定」をクリックします。
- 「一般環境設定」画面が表示されます。「一般」タブで、「読み込み設定」をクリックします。
- 「読み込み方法」を「MP3エンコーダ」に変更します。「設定」で品質をカスタマイズすることもできます。設定完了後、「OK」をクリックします。
- メイン画面に戻ります。WMA曲をiTunesにドラッグ&ドロップで追加します。そして下記のメッセージが表示されますので、「変換」をクリックすればWMAをMP3に変換できます。
- 変換完了後、ファイルを右クリックして、「Windowsエクスプローラーで表示」をクリックすればMP3ファイルの保存場所がわかります。
えこでこツールでWMAをMP3に変換
えこでこツールは、cocha hozumiさんが開発したフリーソフトで、無料で動画や音声の形式を変換したり、動画から音声を抽出したりすることができます。シンプルですが素晴らしいソフトです。
えこでこツールでWMAをMP3に変換する手順:
- https://ja.osdn.net/projects/ecodecotool/wiki/FrontPageでえこでこツールをダウンロードします。
- ダウンロードしたZIPファイルを回答し、「EcoDeco TooL.exe」ファイルを見つけ、ダブルクリックします。インストール不要で直接起動できます。
- ソフトメイン画面が表示されます。一番上の「出力:XXX」で出力形式をmp3(Fraunhofer)と設定します。必要に応じて出力詳細設定や音量、フォルダを指定できます。
- 下の「ここにファイルをドロップ」にWMAファイルを追加すればMP3に変換し始めます。複数のファイルやフォルダごとに追加できます。
- 変換完了後、プログラムは自動的に終了します。また変換を始めたい場合はステップ 2から繰り返しする必要があります。
オンラインサイトでWMAをMP3に変換
WMAをMP3に変換するオンライン変換サイトがたくさんあります。インストール不要でネットがあれば使える点が便利ですが、ファイルをアップロードしたり、ダウンロードしたりする必要があるので、時間がかかります。また、情報漏洩の心配もあります。
ここでは、広告少なめのオンライン変換サイトを2つ紹介します。
Online Audio ConverterでWMAをMP3に変換する手順:
- https://online-audio-converter.com/ja/にアクセスします。
- ローカルフォルダや、Google Drive、Dropbox、URLなどからWMAファイルを追加します。
- 出力フォーマットをMP3と設定します。また、出力品質などの詳細設定も行えます。
- 「変換」をクリックしてWMAをMP3に変換し始めます。
- 変換完了後、MP3ファイルをGoogle DriveまたはDropboxまでダウンロードします。
LufttoolsでWMAをMP3に変換する手順:
- https://www.luft.co.jp/cgi/wma-mp3.php/にアクセスし、「音声を選択」の右側でWMA形式の音声ファイルをアップロードします。
- 変換形式でMP3を選択します。
- 変換ボタンをクリックします。
- 変換完了後、変換にかけた時間とファイルのサイズが表示されます。「ダウンロード」ボタンをクリックすればOKです。
FFmpegでWMAをMP3にトランスコード
FFmpegは、メディアファイルをレコード、ストーミング、トランスコードするのに強力なライブラリーです。オーディアやビデオのフォーマットを変換できます。
その上、一括変換、コーデックの変更、字幕の追加などもできますが、コマンドを柔軟に修正する必要があります。
しかし、コードについての知識がない方にはFFmpegをお勧めしません。
FFmpegでWMAをMP3に変換する手順(Macを例に):
- http://ffmpeg.org/にアクセスしFFmpegをインストールします。
- インストール完了後、FFmpegをターミナルにドラッグします。
- -i xxx.wma -map 0 xxx.mp3あるいは-i xxx.wma xxx.mp3というコマンドを入力します。
注意:WMAは入力したオーディオです。出力するMP3ファイルをお好きな名前、例えばsample-audio.mp3と命名できます。
- 「Enter」ボタンを押してトランスコードを始めます。変換されたMP3ファイルはMacのホームディレクトリに保存されます。
スマホのアプリでWMAをMP3に変換
Convert WMA to MP3 fileはAndroidスマホ向けのアプリで、WMAファイルをMP3形式に素早くて簡単に変換できます。日本語に対応していませんが、操作が分かりやすいです。スマホの機種を変えてWMAが再生できなくなった場合、このアプリを利用してみてください。
Convert WMA to MP3 fileでWMAをMP3に変換する手順:
- GoogleプレイからConvert WMA to MP3 fileをダウンロードし、インストールします。
- アプリを開き、「Open Folder」をタップしてWMAファイルをアップロードしてから矢印をタップします。
- 「Output Mp3 Options」画面に入り、底部の「Convert To MP3」ボタンをタップします。
- 画面の下にある「My Mp3s」に移動したら、アップロードしたWMAファイルはすでにMP3形式に変換されました。
そのほかの質問
1)Windows Media PlayerでWMAをMP3に変換できますか?
Windows Media Playerで直接WMAをMP3に変換できません。Windows Media PlayerはWMAをCDやDVDに書き込むことができますし、CDやDVDをMP3にリッピングすることもできます。しかし、直接WMAをMP3には変換できません。
2)Audacityを利用しWMAファイルをMP3に変換できますか?
いいえ、AudacityはWMAに対応できません。WMAを変換する必要がある場合は、FFmpegを導入する必要があります。また、FFmpegは一部のWMAをサポートしていますが、DRM保護されたWMAファイル形式のような一部の変種に対してはサポートしていない可能性があります。
必要な場合、https://lame.buanzo.org/#lameosx64bitdlからFFmpegをダウンロードしてください。
また、同時にLAME MP3エンコーダーもインストールした方がおすすめです。
まとめ
以上はWindows、Mac、AndroidでWMAからMP3へ変換するソフトとその使い方でした。全ての方法はWMAをMP3に変換できますが、複数のファイルを編集したり結合したりしてから、フォルダごとに一括変換したい場合は、Cisdem Video Converterがおすすめです。
本を読み、自分の感想を記録するのは鈴木の趣味です。そのため、Cisdemの編集者になるのは彼女に向いています。PDFの編集・変換方法についての文章を書くことに没頭しています。