削除したファイルを復元する方法(Windows 11を例に)

鈴木楓
2023年10月07日 Preview 626 Preview 0
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誤って削除した、削除したが後悔した...このようなファイルを復元したいのに、ごみ箱でも見つからなく、なぜか完全に消えてしまった!

このようなファイルを復元するのにどうすればいいのか?この記事では、Windows 11を例に、Windowsパソコンで削除したファイルを復元する方法を紹介します。

 

1、ごみ箱に移動した場合

以下の方法でWindows 10/11パソコンのファイルを削除した場合、そのファイルはごみ箱に移動されますので、簡単に復元できます。

  • ファイルを選択して、右クリック>「削除」ボタンで削除したファイル;
  • ファイルを選択して、「Delete」キーを押して削除したファイル;
  • ファイルを選択して、「Ctrl+D」キーを押して削除したファイル。

ただし、ファイルの大きさが一定のサイズに超えた場合、そしてごみ箱のプロパティに「ごみ箱にファイルを移動しないで、削除と同時にファイルを消去する」が選択されている場合、ファイルを上記の方法で削除しても、そのファイルはごみ箱に移動されませんのでご注意ください。

ごみ箱のプロパティを確認する方法:

1. ごみ箱を開きます。

2. 空白の部分を右クリックして、「プロパティ」を選択します。

3. 「ごみ箱のプロパティ」画面が表示されます。「選択した場所の設定」項目で、「ごみ箱にファイルを移動しないで、削除と同時にファイルを消去する」を選択していないことを確認します。

ごみ箱に移動されたファイルを復元するのは簡単です。2つの方法があります。

 

1-a. 元に戻す機能で削除したファイルを復元

ファイルを削除した直後であり、システムの再起動もしていなく、エクスプローラーで他の操作もあまりしていない場合、「元に戻す」機能で直接「削除」という操作を取り消すことができるかもしれません。

ただし、「削除」の後、ファイルのコピーや貼り付けなどの操作もした場合、「元に戻す」機能を使うと、それらの操作も取り消されますので、おすすめしません。この場合はごみ箱から削除されたファイルを復元してください。

「元に戻す」機能の使い方:

  • 直接「Ctrl+Z」キーを押します。
  • エクスプローラーを開き、空白の部分を右クリックして、「元に戻す」をクリックします。
  • エクスプローラーの上部のメニューで「元に戻す」をクリックします。

*場合によって、元に戻せる回数が違います。

 

1-b. ごみ箱から削除したファイルを復元

ファイルを削除して少し時間が経った場合、ごみ箱から削除したファイルを復元しましょう。なぜかファイルが消えた場合も、まずごみ箱を確認するのがおすすめです。

削除されたファイルをごみ箱から復元する手順:

  1. デスクトップでごみ箱のアイコンをダブルクリックして開きます。
  2. ファイル名、削除日時などでファイルを並び替え、誤って削除したファイルを探します。
  3. 見つけた場合、ファイルを選択して、右グリックして、「元に戻す」を選択すれば復元できます。
    あるいは、ファイルを選択して、上部のメニューバーで「選択した項目を元に戻す」をクリックします。

 

2、ごみ箱にない場合

削除したファイルがごみ箱にない場合、上記で紹介したの原因以外には、以下の理由も考えられます。

  • 「Shift+Delete」キーでファイルを完全削除した;
  • ごみ箱を空にした;
  • ごみ箱に移動されたファイルをまたごみ箱から削除した;
  • ごみ箱に移動されたが、保持日数が過ぎたから自動的に削除された(デフォルトでは30日間保存される)。

...

この場合、どうすれば削除したファイルを復元できるのか?以下で5つの方法を紹介します。

2-a. Windows標準機能機能を使う(無料/インストール不要)

Windowsには、バックアップと復元用の標準機能がいくつかあります。これらの機能が有効になっていて、常にバックアップを取っている方ならば、完全削除したファイルを簡単に復元できるかもしれません。

バックアップを取っていない場合は、直接2-bまで読み飛ばしてください。

「以前のバージョン」で削除したファイルを復元

ファイル履歴やシステム復元ポイントでバックアップを取っていて、ファイルが保存されていたフォルダも覚えている場合、直接「以前のバージョン」機能でファイルを復元できます。

  1. エクスプローラーを開き、ファイルが削除される前に保存されていたフォルダに移動します。
  2. 空白の部分を右クリックして、「プロパティ」を選択します。
  3. 「以前のバージョン」タブに入ります。更新日時を確認し、ファイルが削除されていない時点のバージョンを選択して、「復元」をクリックします。
  4. あるいは、「開く」をクリックして、内容を確認してから復元を行います。

注意:ファイル履歴やシステム復元ポイントが無効になっている場合、「利用可能な以前のバージョンはありません。」と表示されますので、削除したファイルを復元できません。この場合、直接2-bまで読み飛ばしてください。

 

「ファイル履歴」で削除したファイルを復元

「ファイル履歴」機能で削除したファイルを復元する場合の操作手順も紹介します。「ファイル履歴」機能でバックアップをしている方のみに向いています。

  1. Windowsキーを押して、スタートメニューを表示します。右上隅の「すべてのアプリ」をクリックし、「Windowsツール」を見つけて、クリックします。
  2. コントロール パネルをダブルクリックで入ります。
  3. 「ファイル履歴でファイルのバックアップコピーを保存」をクリックします。右上隅に「表示方法」を「カテゴリ」に設定すれば、簡単にファイル履歴項目を見つけます。
  4. 「ファイル履歴」画面に入ります。左メニューで「個人用ファイルの復元」をクリックします。
  5. これで復元画面に入ります。削除したファイルを保存していたフォルダに入り、下の右や左矢印で日時を調整して、復元ボタンを押して削除したファイルを復元しましょう。

 

「システム復元ポイント」で削除したファイルを復元

「システム復元ポイント」機能で削除したファイルを復元する場合の操作手順も紹介します。「システム復元ポイント」機能でバックアップをしている方のみに向いています。

  1. Windowsキーを押して、スタートメニューを表示し、「設定」ボタンクリックして設定画面に入ります。
  2. 左メニューで「システム」項目に入ります。下にスクロールして、「バージョンの情報」をクリックします。
  3. 「関連リンク」のところに、「システムの保護」をクリックします。
  4. 「システムの保護」タブに入り、「システムの復元」をクリックすれば、システムの復元が起動します。
  5. 「次へ」をクリックします。「推奨される復元」と「別の復元ポイントを選択する」などの項目が表示されている場合、「別の復元ポイントを選択する」を選択してから「次へ」をクリックします。
  6. 日付と時刻を確認して、ファイルがまだ削除されていない日時を選択しましょう。
  7. 念のため、選択した復元ポイントをクリックして、「影響を受けるプログラムの検出」をクリックして、今回の復元で何かプログラムやドライバーが削除されないかも確認しましょう。影響がない場合、「閉じる」をクリックして、次のステップに進みます。影響がある場合、他の復元ポイントを選択するか、削除したファイルの復元をやめるかを必要に応じて決めましょう。
  8. 復元ポイントを選択できましたら、「次へ」をクリックし、「完了」をクリックします。
  9. 警告メッセージを読んで「はい」をクリックすれば復元開始です。復元完了後、パソコンが再起動されます。これで削除したファイルを復元できました。保存場所に移動して確認しましょう。

 

2-b. データ復元ソフトを使う

削除したファイルがごみ箱にない、ファイル履歴や復元ポイントなどのバックアップ機能も無効になっている場合、データ復元ソフトを使ってみましょう。

ファイルを完全削除しても、実際そのデータがまだパソコンに残っているかもしれません。あまり時間が経っていない場合、データ復元ソフトを使えば、そのデータを見つけ出し、ファイルを復元することができます。

ただし、その残存データが上書きされないように、削除されたファイルが保存されていたドライブにソフトをインストールしたり、資料を書き込んだりしないでください。データが上書きされると削除されたファイルを復元できなくなります。

 

Cisdem Data Recoveryで削除したファイルを復元(おすすめ)

Cisdem Data Recoveryは、強力なデータ復元ソフトで、HDD、SSD、SDカード、USBメモリ、カメラなどいろんなデバイスに対応し、動画、音楽、写真、文書、アーカイブなど200種類以上の形式のファイルを復元できます。

Cisdem Data Recoveryは削除されたファイルのデータを見つけ出し、保存パス、種類、拡張子などいろんな条件で検索したり検索結果を絞り込んだりできる上、ファイルをプレビューして内容を確認してから復元することもできます。また、使い方も結構簡単で、初心者の方でも容易に使えます。

Cisdem Data Recoveryで削除したファイルを復元する手順:

1. Cisdem Data Recoveryをダウンロードし、インストールします。絶対に削除したファイルが保存されていたドライブにダウンロード/インストールしないでください。

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2. ソフトを起動し、削除されたファイルを保存していたHDDを選択して、スキャンし始めます。

3. 左メニューでファイルの種類や保存パスでファイルを探すことができます。例えば「種類」>「ピクチャ」を選択して、すべての画像ファイルを表示します。そして右カラムで拡張子を選択して、特定の拡張子しか表示しなくします。
また、右上隅の検索ボックスにキーワードを入力したり、フィルターボタンを押して種類/サイズ/更新日時などで検索結果を絞り込んだりすることもできます。

4. 削除したファイルを見つけると、プレビューして確認することもできます。その内容を確認して、「復元」ボタンを押せば復元できます。

 

Windows File Recoveryを使う(Microsoft公式アプリ/無料)

Windows File RecoveryはMicrosoft公式アプリで、削除したファイルを復元できる上、無料で利用できます。しかし、コマンドラインを利用する必要がありますし、ファイルのプレビューもできませんので、初心者の方にはおすすめしません。

Windows File Recoveryで削除したファイルを復元する操作手順:

  1. Microsoft Storeに入り、Windows File Recoveryを検索して、「入手」をクリックしインストールします。インストール完了後、「開く」をクリックしてアプリを起動します。
  2. こんな画面が表示されます。コマンドを入力しなければいけません。例えばドライブCで削除したすべてのPNG画像をドライブDに復元したい場合、「Winfr C: D: /regular /n *.png」を入力して、Enterキーを押せばOKです。必要に応じてドライブや拡張子を変更できます。
    注意:例えば削除したファイルがドライブCにあった場合、そのファイルをまたドライブCに復元することはできません。他のドライブを入力してください。
    コマンドラインに詳しい方の場合、特定のフォルダを指定したり、特定のファイルを指定したりすることもできます。
  3. 自動的にドライブDに「Recovery_年月日_時刻」のフォルダが作成され、削除されたファイルはこのフォルダに復元されます。
  4. 「Continue?(y/n)」が表示される場合、「Y」キーを押します。
  5. スキャンの進捗が表示されます。
  6. 進捗が100%になると見つかったファイルが文字列で表示されいっぱい出てきます。これらのファイルがすでに存在しているとのメッセージが表示される場合、必要に応じて選択してください。
  7. 最後に「View recovered files?(y/n)」が表示されます。「Y」キーを押せばステップ 3で作成された「Recovery_年月日_時刻」フォルダが表示され、中身を確認すれば、削除されたファイルはそこに復元されているはずです。

 

まとめ

以上はWindowsで削除したファイルを復元する方法でした。完全削除したファイルは、バックアップから復元するのが一番簡単で便利ですので、常にバックアップを取りましょう。バックアップがない場合、データ復元ソフトを利用するしかありません。

Microsoftも公式かつ無料のデータ復元ソフトWindows File Recoveryを提供していますが、コマンドラインユーティリティであるため、コマンドラインに関する知識のない方にはかなり難しいです。初心者の方には、Cisdem Data Recoveryがおすすめです。

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鈴木楓

本を読み、自分の感想を記録するのは鈴木の趣味です。そのため、Cisdemの編集者になるのは彼女に向いています。PDFの編集・変換方法についての文章を書くことに没頭しています。

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