OneDriveは、Microsoftが開発したクラウドベースのオンラインストレージサービスです。他のストレージサービスと同じ、OneDriveにも良く重複ファイルが発生してしまいます。スペースの無駄使いになるし、ファイルの管理も難しくなりますので、その重複ファイルを定期的に削除する必要があります。本記事では、OneDriveに保存している写真などの重複ファイルを自動的に検索し削除する方法をご紹介します。
OneDriveは一つのアカウントに無償で5GBのストレージ容量を提供し、料金を払うと利用できるストレージ容量が増えます。ですが、ストレージ容量が多かれ少なかれ、むやみに使うとすぐ足りなくなりますので、良く管理することが大事です。OneDriveに保存している写真などの重複ファイルを削除することで、スペースの解放にもなりますし、ファイルを効率的に管理できます。
OneDriveの重複ファイルは2種類あります。それぞれの発生原因と解決方法を紹介します。
#1 ファイル名の後ろにコンピューター名が付いているOneDriveの重複ファイルについて
このような重複ファイルは資格情報が原因で発生している可能性があります。資格情報を更新することで、OneDriveの重複ファイルが改善できます。
また、同期の競合でこのような重複ファイルが発生した可能性もあります。あるファイルをあるデバイスで編集し、その同期が完了する前に、他のデバイスで同じファイルを編集すると、同期の競合が発生します。データの紛失を防ぐように、OneDriveはファイル名にデバイスの名前を付けて、両方のデバイスで編集したファイルを分けて保存します。この場合は、二つのファイルの内容を確認して、どちらか一つ削除すれば完了です。
#2 確実の重複ファイル
このような重複ファイルは本記事の解決対象となります。
ファイル名はともかく、コンテンツがまったく同じのファイルは、確実に重複ファイルと見なします。OneDriveにファイルをアップロードする際に発生した可能性が高いです。
OneDriveは重複ファイルをアップロードするのか?する場合もしない場合もあります。OneDriveは、既存のファイルとまったく同じの重複ファイルのアップロードを検出した時、そのファイルのアップロードをスキップします。しかし、同じファイルをOneDriveの異なるフォルダーに保存しようとする場合は、検出されないまま普通にアップロード成功し、重複ファイルが発生してしまいます。また、検出が失敗することも時々発生します。
その他、OneDriveの「カメラのアップロード」機能も重複写真と動画の発生原因の一つです。
OneDriveに保存している重複ファイルを削除する最善策
OneDriveはアカウントの重複ファイルを検索し削除する機能がありません。手動で一つ一つ選択し削除するのは大量の時間がかかります。OneDriveの重複写真などを探し出し削除するのに一番簡単な方法は、専門な重複ファイル検索・削除ソフトを利用することです。Windows PCとMacでこのソフトを利用する方法を下記紹介します。
筆者がおすすめしたい重複ファイルを検索し削除するソフトはCisdem Duplicate Finderです。これでお手軽にコンピューターの内蔵HDD、外付けHDD、USBメモリ、OneDriveに保存している重複写真など全てのフォーマットの重複ファイルを探し出し一括削除できます。
1. まずWindows PCに公式OneDriveソフトをインストールし、OneDriveに保存しているファイルをコンピューターに同期してください。こちらのヒントがご参考になるかもしれません。
2. Cisdem Duplicate Finderをダウンロード、インストール、起動します。
3. ファイルエクスプローラーから、一つか複数のOneDriveのフォルダー(あるいはOneDriveごと)をソフトにドラッグします。
4. 「検索」をクリックします。
5. 検索完了後、OneDriveに保存している全ての重複ファイルが「全て」タブに表示されます。「画像」に移動すれば、OneDriveに保存している重複写真だけが表示されます。
6. 必要に応じて重複ファイルを閲覧、並び替え、プレビューできます。
7. ソフトは自動的に重複ファイルを選択しますので、直接一括削除できます。もちろん、自動選択の条件を変更したり手動で選択したりすることもできます。
8. 「削除」をクリックして選択された重複ファイルを削除します。
ソフトで削除を実行完了後、コンピューターのOneDriveフォルダーに保存していた重複ファイルが削除されました。OneDriveをオンラインでアクセスし、クラウドに同期成功したかどうかを確認しましょう。
ヒント:WindowsコンピューターにOneDriveの同期フォルダーを作成する方法
1. Windows PCにWindows版のOneDriveをダウンロードしインストールします。
2. タスクバーでOneDriveのアイコンをクリックし、「Sign in」を押します。
3. メールアドレスを入力して「Sign in」をクリック。
4. パスワードを入力して「Sign in」をクリック
5. 「Next」をクリック。
6. OneDriveフォルダーの保存場所をデフォルトのにするか、変更するかを決めて、「Next」をクリック。
7. 「Open my OneDrive folder」をクリックすると、ファイルエクスプローラーにOneDriveのフォルダーが開きます。
8. OneDriveの一つまたは複数のフォルダーに保存している重複ファイルを検索し削除したい場合は、その/それらのフォルダーを選び、右クリックして「Always keep on this device」を選択してください。
9. フォルダーの「Status」欄に緑のチェックマークが表示されてから、OneDriveの重複ファイルを開始してください。
OneDriveに保存している全てのフォルダーから重複ファイルを検出し削除したい場合は、ナビゲーションウィンドウのOneDriveアイコンを右クリックし、「Always keep on this device」を選択してください。しかし、こうするとOneDriveにあるすべてのファイルとフォルダーがコンピューターに同期し、莫大なスペースを取ってしまうかもしれませんのでご注意ください。
上記の設定操作の開始から完了までの間、OneDriveが正しく動作していることを確保してください。
1. Mac版公式OneDriveをダウンロード、インストールし、OneDriveのファイルをMacに同期してください。同期する手順の説明はこちらをご覧ください。
2. 上部のメニューバーにあるOneDriveのアイコンをクリックして、「OneDrive is up to date」と表示されたら同期完了です。
3. OneDriveの重複ファイル自動検索・削除ソフトをダウンロード、インストール、起動してください。
4. 「+」アイコンをクリックし、検索したいOneDriveのフォルダーを選び「Open」をクリックします。
5. 「検索」をクリック。
6. 検索完了後、OneDriveのすべての重複ファイルは「All」タブで表示されます。それを手軽にプレビューし確認できます。また、「画像」タブでOneDriveの重複した写真を確認し削除できます。相応のタブに移動すれば相応ファオーマットのファイルを確認できます。
7. Cisdem Duplicate Finderは重複ファイルを自動的に選択してくれますので、一度クリックするだけでOneDriveに保存している重複写真などのファイルを削除できます。必要の場合は、自動選択条件を変更できます。
8. 「削除」をクリックし選択された重複ファイルを削除してください。
9. 「はい」をクリック。
これでコンピューターのOneDriveフォルダーにある重複ファイルは削除されました。それは自動的にクラウドに同期します。
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以下は追加説明です。
ステップ4で、ソフトにOneDriveフォルダー全体を追加すると、OneDriveに保存しているすべての重複ファイルを探し出し削除します。OneDriveのすべてのファイルではなく、あるサブフォルダーの重複ファイルだけを検索したい場合は、そのサブフォルダーだけをソフトに追加してください。複数のサブフォルダーを検索したい場合は、それらのサブフォルダーを全部ソフトに追加してください。
Cisdem Duplicate Finderは重複写真、ドキュメント、音楽と動画を3つのモードでプレビューできます。ステップ6で、必要に応じてOneDriveの写真などの重複ファイルをプレビューし確認してください。
ヒント:MacでOneDriveの同期フォルダーを作成する方法
1. OneDriveを起動し、Microsoftアカウントに登録します。
2. OneDriveフォルダーの保存場所をデフォルトのにするか変更するかを決めます。
3. 「Sync Your Files to This Mac」画面に入ります。すべてのファイルとフォルダーを同期する、あるいは特定のファイルとフォルダーを同期すると選びます。
4. 「Open OneDrive Folder」をクリックし、OneDriveの同期フォルダーを開きます。
5. 同期は自動的に始めています。完了するまで待ってください。
OneDriveソフトで同期の進捗を確認できます。Macの上部のメニューバーにあるOneDriveのアイコンをクリックするとソフトが開きます。
OneDriveのファイルが少ない場合は、手動で重複ファイルを検索し削除した方が速いかもしれません。
1. ブラウザでhttps://onedrive.live.com/にアクセスします。
2. 登録します。
3. 「My Files」に移動すると、アカウントのすべてのファイルがそこにあります。
4. 表示方法を「List」と設定します。
5. ファイルの並び順を「Size」に変更します。2つの重複ファイルのフォーマットとサイズが一致していて、ファイル名も似ている場合は、「Size」順で閲覧した方が探しやすいです。
6. OneDriveの重複写真を発見した場合は、その写真を右クリックし、「Preview」を選択すればその写真を確認できます。ドキュメントの場合はMicrosoft Word Onlineで開いでください。
7. 削除したい重複ファイルを選び、上部ツールバーの「Delete」をクリックしてください。
OneDriveによく重複ファイルが発生します。状況によって解決方法も違います。ファイル名の後ろにコンピューター名が付いている重複ファイルの解決方法は、資格情報を更新するか、同期競合を防止するかです。ファイル名にかかわらず、コンテンツがまったく同じの重複ファイルの場合は、重複ファイル検索・削除ソフトでいらない重複ファイルを削除する必要があります。
本を読み、自分の感想を記録するのは鈴木の趣味です。そのため、Cisdemの編集者になるのは彼女に向いています。PDFの編集・変換方法についての文章を書くことに没頭しています。